【朗報】「文章の書き方本が多すぎる問題」を解消する本があった

書評

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

[藤𠮷 豊, 小川 真理子]の「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

「どうやったら文章が上手に書けるようになるんですか?」
「文章術の本のおすすめありますか?」

ライターという仕事上、こういった質問をよく受けます。

そんな方にぜひおすすめしたい本が「「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 」藤𠮷 豊 (著), 小川 真理子 (著) です。

”良い文章の書き方”を指南する本というのは、いわゆるノウハウ本です。
ノウハウとは体系化できるもの。
だからこそ可能だったのでしょうか。
本書では、文章術のノウハウ本を実際に紐解き、エッセンスを下記の手順でぎゅっとまとめてくれているのです。

(1)「文章の書き方」をテーマにした本(文章読本)を「100冊」購入
(2)どの本に、どのようなノウハウが書かれているのかを洗い出す
(3)共通のノウハウをリスト化する
(4)ノウハウをランキング化する

文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。より引用

そう、本書を読めば文章術の本100冊が提唱しているノウハウの大切なことが斜め読みで効率的に知ることができるのです!なんて画期的な本なんでしょう!

各著者がこれまで様々な言い回しや表現で「良い文章を書くには」と提唱してくださいました。
実際にライティングに活かす人は、多くの本から”いいな”と思ったところ、真似できそうなところを試行錯誤し、アウトプットに結びつけてきたでしょう。

しかし、多くの文章術の本を読んだ人は各本に共通項があることも十分理解しています。

本書はそんな共通項を「たくさんの人が提唱している」という観点でランキングし、それぞれのポイントごとに解説してくださっています。
解説自体は本の引用等ではなく、長年の編集実績のある藤𠮷 豊さん , 小川 真理子さんの分かりやすい言葉で語っておられ、オリジナリティある読みやすい内容です。

セールスコピーには日本語文章力は必要ないというけれど・・・

私は、本書を「伝える」文章をテクニックで矯正するためのトレーニング本だと思っています。

セールスコピーライターを目指すときに「国語が苦手でも大丈夫」と言われることがあります。
確かにセールスコピーは美しい文章や美しい言葉で、小説のようにめくるめく展開を作る必要はありません。

しかし、下手な日本語であっても「伝える」ことができなければ、全く意味がありません。
当たり前ですよね。何を言っているのかわからない広告の商品なんて誰も買いませんし(笑)

だからこそ矯正トレーニングが必要なのです。

本書は文章術をいわゆる文系的感覚的表現ではなく、よりロジカルに文章を「型」として教えてくれる素晴らしい教本だと思います。

文章術本って本当に多いんですよ・・・

私は仕事柄、文章術系の本をよく読みます。
本屋であれやこれやを迷うことも楽しいですが、本が好きでない、または仕事上文章力を上げたいけれど、自分自身はそこまで熱量を持てない人にとっては何が正解かよくわからないですよね。

試しにAmazonで「文章術」と検索したら3,000件以上出てきました。
もはや運命の1冊に合うなんて難しすぎます。

私に「文章術の本のおすすめありますか?」と聞いてくる人には2種類の人がいると思っています。

1、手っ取り早く文書術を習得したい
2、文章術の本が多すぎて何が正しくて何がいいのかわからない

これら二つの悩みを解消してくれる本として、本書は最適です。
手っ取り早く100冊のエッセンスを吸収できる上に、敏腕編集者の解説つき、となれば文章術の本が数多あれど唯一の本としても良いでしょう。

多くの情報があるときに、さっと「まとめ」てあるって本当に素敵☆
編集さんたちは100冊の分析でご苦労があったと思いますが、読者にとってこの1冊は間違いなく役立つ一冊になると思います!

最後までお読みいただきありがとうございます

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